三輪まこと先生が描く禁断の愛を描く漫画「わるいあね」第1巻。
ヒロインである日向子は過去に実の弟を誘拐していた。その後、家族は離散。そして7年後。姉と弟は再び再会を果たしていく。世間的には禁忌とされる2人の関係。
7年の時を経て…2人は再び禁忌を冒そうとしていく。血縁関係が同じ2人の恋愛は果たして罪なのか…。繊細に描かれていく情念と愛の濃厚物語が繰り広げられていきます。
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わるいあね【ネタバレ】
1話ネタバレ
ヒロインである日向子といった女性の背景が明かされていく。彼女は7年前。高校3年生の頃に実の弟を誘拐した事が冒頭から明かされていく。
弟を乗せた車は事故。彼女は弟である夏樹に大怪我を負わせていた。
そして現在。
日向子は植物館のスタッフ。両親は7年前に離婚しており、日向子は父親と東京に残る。双子の妹と弟は母が連れて行った。2人の行方は知らない日向子。
あまり人と関わらない生活を望んでいた日向子であったが…ある日、植物館の受付に弟である夏樹が現れる。
『日向子姉ちゃん…久しぶり…本当に会えた…』
久しい再会にボロボロと泣き出す夏樹。
仕事が終わり、公園で談話する2人。母の近況や自分と妹である瑞樹の近況を聞いていく日向子。そして突然現れた弟に対して困惑していく。
『私はこんなふうに夏樹と会っていい人間じゃないんだよ』
その言葉を聞いて日向子に詰め寄っていく夏樹。すると背後から『その女が色情魔だからだろ』と声をかけてくる。妹である瑞樹であった。
夏樹が会おうとしていた女性をひやかし次いでに拝見しようとしていた瑞樹。夏樹を尾行していたのだ。それが憎き姉だった事を知った瑞樹…。
彼女の実の姉である日向子に暴力を遂行していく。日向子が過去、夏樹にした事を明かしていく瑞樹。日向子は実の弟に手を出し、車で連れ回した挙げ句、事故して大怪我をさせていた。
彼女の行動が家族を分断させた原因だと語る瑞樹。
『本当に申し訳ありませんでした…二度とあなた達には近づきません。誓います』
実の妹と弟を前にして土下座して謝罪する日向子。
2人が立ち去り、日向子は帰路へ着く中、夏樹との思い出が蘇っていく。泣き崩れる日向子。そんな時…背後から夏樹が現れてくる。
『姉ちゃん…ごめん…俺やっぱ好きなんだよ…姉ちゃんのこと』
事故で記憶が曖昧な夏樹であったが姉・日向子に対する気持ちだけは忘れる事ができなかった夏樹。彼女を抱きしめて気持ちを伝えていく。そして去っていく夏樹。
2話ネタバレ
通帳を見て悩む瑞樹。
家計が火の車であった。母親の入院費がかなり家計を圧迫していて生活がキツくなる可能性を示唆していく。すると夏樹がバイトをすると提案。
しかし、家のルールで夏樹は家事。バイトは瑞樹と決めていた。バイトをする言ってどこか嬉しそうな表情を浮かべる夏樹を勘ぐる瑞樹。昨日の一件もあった為、怪しんでいく。
そして瑞樹から被害者の自覚が足りないと忠告を受けていく。日向子のせいで苦しめられた過去を明かしていく瑞樹。
その後、再び植物館を訪れていた夏樹。
しかし、日向子は熱を出して植物館を休んでいた。自宅で寝ていた日向子は夏樹とムフフな夢を見て…ふと目が覚めていく。同時に事故の前後を思い出して、父親に言われた一言も思い出していく。
『お前のその欲情は悪だ』
夏樹は日向子の自宅住所を調べて会おうとしていく。
日向子の自宅にはドアをノックする音が鳴り響く。淡い期待を胸に膨らませていく。しかし、相手は同僚の滝沢であった。2人は恋人である事が明かされる。
お見舞いと称して顔を出す滝沢。日向子が住むアパートの外には夏樹が目の前まで来ていた。
3話ネタバレ
滝沢と日向子の様子を見て恋人関係であると察知したのか…引き返してていく夏樹。
日向子の家にお邪魔する滝沢。
彼は日向子を尋ねてきた男が誰なのか探りを入れていく。誤魔化すと同時に乱暴に日向子を求めていく滝沢。2人は恋人であるが体の関係だけである事が明かされる。
素直に滝沢を受け入れる理由は自分が悪い人間であるからだと明かす日向子。
事が終わると再び尋ねてきた男の話に戻す滝沢。彼は相手が弟であった事を知っていた。さらに言えば家の前まで来ていた事も察知していたのだ。日向子に弟を今度紹介してよ…と伝える滝沢。
1週間が経過。
再び対面する日向子と夏樹。1週間前に家に来て、一緒にいた男と交際している事を明かす日向子。同時に夏樹の気持ちに応えてあげられないと伝える。
日向子は母の状況が厳しい事を知っているので夏樹にお金を渡していく。
『俺が姉ちゃんにしてやれることはないってこと?』
滝沢との交際が順調である事を伝えて、夏樹を遠ざけようとしていく日向子。
『俺を失望させたいならもっと徹底的にやってよ』
夏樹は日向子を引き寄せて抱きしめていく。抵抗できず弟の匂いを吸い込んでいく日向子。2人はタクシーに乗る。『空港…羽田空港まで…』と運転手に伝える夏樹。
4話ネタバレ
空港に到着するも勢いだけであった夏樹。無計画だったので姉を連れての逃避行は頓挫。
落ち着く為にも空港の屋上に来て語り合う2人。夏樹はどんな状況になっても気持ちが変わらない事を伝えていく。そして事故後、目が覚めた当時の記憶を語っていく。
『大好きだった人が最悪の悪人にされてて、二度と会うことはできないって言われたんだ』
その理由にも納得できていなかった夏樹。2人が会えない理由は「血が繋がってるから」だと忠告を受けていた夏樹。
『それだけのことで…』と語る夏樹。
彼の言葉に困惑を見せていく日向子は突然、夏樹に抱きつき、キスをしていく。
『気持ち悪いでしょ?姉弟同士でこういうことするのって…』
体を張って弟を諦めさせようとした日向子。しかし、夏樹は日向子となら、これ以上の事も出来る…したいと明かしていく。日向子は感じた。
『弟は私と同じくらいに壊れている…そんな人間にしてしまったのは私だ』
日向子は夏樹と共に近くのホテルへ。
日向子は壊れてしまった弟の欲望を慰める罪滅ぼしの為に身体を差し出していく。
『私の体、好きに使って』
涙を流して姉ちゃんを苦しめていると語る夏樹。彼は何もせずに帰っていく。
5話ネタバレ
夏樹が姉・日向子に好意を抱く過程が明かされていく。事故の後、記憶が曖昧なのだが夏樹が強烈に覚えている姉との思い出が2つである。
1つ目は姉と一緒にいった植物園。
その後、家で嬉しそうに植物園デートを語る姉の姿に夏樹は今までにない感情を感じていく。
二つ目。
それは高校時代。姉からキスされた時の記憶であった。その時、姉の涙を流していた顔が未だに記憶に焼き付いていた。
そしてピザ配達のバイトを始めた夏樹。
日向子の家の前までやってくる。そして彼は姉を苦しめている存在は自分であると思い込んでいき、二度と会わない決意を抱いていく。
一方、居酒屋でバイトしていた瑞樹。
同僚のユキが彼氏と別れたから男を紹介してやって欲しいと頼まれていく。瑞樹は『セフレなら紹介できっけど…』と前置き。
『ウチの兄貴』
夏樹をユキに紹介しようとしていく。
6話ネタバレ
日向子は夏樹を忘れる為、二度と会わない為に滝沢と関係を深めようとしていく。そして植物公園のデートに誘っていく。ここには公園視察に訪れていたので滝沢は園長へ挨拶。
長くなる可能性もあったので日向子へ適当に時間を潰しておいて欲しいとお願い。
一方、夏樹。
瑞樹から呼び出されていく。そしてユキが紹介される。2人を残して邪魔者は消えるといった感じで颯爽と去っていく瑞樹。
ユキは夏樹の誠実な雰囲気と考え方に好意を感じていく。夏樹も姉を忘れて一歩を踏み出す為、ユキと連絡先を交換していく事へ。ユキと別れて帰り道。
自販機にて日向子と遭遇をしてしまう。今、ここにいる理由を話す2人。同時に2人は傘を捨て去って抱き合っていく。思いの丈を伝えていく2人。
『全然…無理だった…ただ会っただけなのに…私、夏樹のことが好きだよ』
ここで第1巻は終了。次巻へ続く。
わるいあね【感想】
7年の時を経ても2人の気持ちが変わる事はなかった。ただ、過去にどんな経緯があって日向子は夏樹を連れ回したのか…。そして禁断とされる2人の恋愛はどこに着地をしていくのか…。
読み進めるほど、物語に引っ張られていく注目作品。
シリアスな内容ですが続きが気になってしまう作品。内容的に好き嫌いが分かれる作品かもしれませんが、興味が出た人は是非、チェックしてみてください☆彡
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