みつちよ丸先生が描くホラーサスペンス漫画「生者の行進」は3巻が完結巻。2巻で判明した悪しき生き霊を生み出している鮫島から幼馴染を救うため、最終勝負へともつれ込んでいきます。3巻では鮫島が生み出していた生き霊の正体、トモキが泪を導いていた本当の意味も回収されていきますよ!
邪悪な霊を生み出す連続殺人犯の鮫島…。彼の魔の手から泪はまどかを救う事ができるのか…!?
漫画「生者の行進」は全3巻で完結。本格的なホラーサスペンス漫画を読んでみたい人にお勧めできる作品となっています。
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漫画「生者の行進」3巻ネタバレ
新たな悪しき生き霊は同一人物から生み出されていた!?
寝落ちしていた泪とまどか。目が覚めるとインターホンが連続で鳴らされていました。訪問者は除霊師である省吾。彼は泪からもらった除霊金20万円分の仕事をしようと二人の元を訪れたのでした。
そして唇の悪霊を除霊して新たなに登場した悪しき人型の生き霊。存在を知った省吾は人型の悪霊を一撃で除霊していきます。除霊後、手応えから人型の悪霊は同一人物から生み出された生き霊だと説明する省吾。
その後、まどかの携帯に一通のメールが…。指定した公園への呼び出しと共に拘束されたまどかの兄、浩二の写真が添付されていました。メールを見終わるとすぐにまどかの携帯へ着信が…。
相手は鮫島…。
彼はまどかの兄、浩二を囮に使い、公園まで15分以内に来いと命令。この過程で鮫島は泪の存在を知り、まどかと泪共に公園に来いと伝えていきます。
罠である事はわかっていても浩二を助けたいまどか。泪はまどか共に鮫島から指定された公園へ向かう事に。省吾は現在の状況を刑事の東雲に伝えるた為、泪達とは別行動で警察署へ向かっていきます。
弟霊の導きの本当の意味が判明…
指定された公園へ着いた二人。しかし、泪は隠れていた鮫島から奇襲を受けて気絶。まどかは準備していた車両に乗せられて拉致されていきます。
鮫島が浩二を拘束している場所へ向かう途中、まどかは鮫島の運転を妨害。車は蛇行してガードレールを突き破り谷底へと落ちていきます。
その後、気絶から目が覚める泪。
まどかが傍にいなく当てもなく探していきますが辿る道はどこか既視感がありました。そして泪は気づきます。
泪が辿っていた道は弟の霊、トモキが泪を以前に導いていた道だったのです。そしてトモキが意識の中で泪に訴えかけていた事…。それは今のこの状況を予知しており、まどかを助けろといった意味だったのです。
トモキの導きと同じ状況の現場…ガードレールが突き破られた場所へ辿り着く泪。車の痕跡を辿り、泪も谷底へと足を踏み入れていきます。
主人公の能力を利用して最後の賭けへ…
省吾は警察署に辿り着き、泪とまどかが公園へ呼び出された事を東雲へ伝えていく省吾。
東雲、省吾、部下の笹塚と3人で公園に駆けつけますがもぬけの殻。一歩遅かった3人ですが、省吾がある事に気が付きます。それは本来、霊が視えないはずの東雲が傍にいる姉の霊と会話をしている場面を目撃。
東雲への質問で省吾は泪の持つ霊能力が一体何なのか気づく事に。
捜索は一旦保留で警察署に戻る省吾達。
そして省吾は鮫島に殺された被害者女性を教えてもらい霊能力で彼女達に呼びかけ、霊として現世へ解放。鮫島に殺され、恨みや憎悪のある被害者女性の霊達は鮫島の元へ向かっていく事に。
同時にこれは泪の能力に気づいた省吾、最後の賭けでもありました。
黒幕との一騎打ちへ…
谷底へ横転した車両を発見した泪。しかし、二人は移動しており、行方がわからず森林を彷徨っていると鮫島に殺された被害者女性の霊が一列となり行進している状況を目撃。
顔見知りであった小栗美弥の霊もいた事から省吾が霊を解放したと察知した泪は行進している霊の後を追いかけていく事に。
そしてまどかを押し倒して弄ぼうとしている鮫島の元へ到着。ここから二人の肉弾戦が始まりますが、元ラグビー部対平凡な高校生では勝負の結果は明らかに…。
劣勢を強いられていた泪でしたがトモキのアドバイスを思い出し、鮫島の背後に恨みを持った霊がいる事を鮫島へ伝えていきます。すると鮫島にも霊が視えるようになり、鮫島に殺された被害者女性達の霊は一斉に鮫島へ襲いかかる事に…。
鮫島は一気に精神崩壊…その後、駆けつけて来た東雲達によって鮫島は逮捕。まどかや浩二は無事に確保されていきます。
事件から2年半後…
最後は事件から2年半後へ。
高校卒業式の翌日…トモキのお墓参りへ向かうため、まどかを呼びに来た泪。
まどかは鮫島に襲われた事がトラウマとなっており、男性恐怖症へ。相手が泪であっても男性に少し触れられるだけで体が拒否してしまう体質になっていました。
そんなまどかを見て慰めて、彼女を一生支える事を誓う泪。まどかも一緒にトラウマから解放される為、少しずつ前に進めるように努力することを誓っていきます。
そしてトモキのお墓参りでは木の上から笑顔で手を振るトモキを発見。泪も笑顔でトモキに手を振り返していき幕を閉じていきます。
漫画「生者の行進」3巻の感想
トラウマは残ってしまいましたが、鮫島に殺されずハッピーエンドで幕を閉じていきます。いや〜良かった!
ちなみに鮫島が生み出していた生き霊は父親と母親だった模様。彼は最後、意識の中で両親と手を取り合い、牢獄の中で息絶えていきます。鮫島の悲惨な過去が彼の人間性を拗らせて連続殺人犯に仕上げてしまったようですね。
そして作中で具体的な解説はないですが、泪の能力は霊が憑いている人物に憑いている事を教えると、対象者は霊が視えるようになってしまう模様。
急ぎ足だったのか設定上、説明不足な部分も多少はありますが、3巻で上手く纏まっている本格ホラーサスペンス漫画に仕上がっています。長編漫画よりテンポの良い短編漫画でホラーサスペンスが好きな人は読んでみるべき漫画。
試し読みも可能なので是非!
生者の行進
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