漫画「毒親を持った子供たち」は川菜亜子先生、河東ますみ先生、金山カメ先生の読み切り作品を収録したオムニバス集となっています。どの読み切りもテーマは毒親と子供といった内容。
収録内容は表題タイトルにもなっている「毒親を持った子供たち」「私はママのオモチャなの?」「暴走と御姫様とゴキブリ?!」この3作品が収録されています。
価格は300円(税抜)とお求めやすい設定。さらにボリュームも満点で楽しませて貰える作品となっています。各エピソードの内容を簡単にご紹介していきます。
漫画「毒親を持った子供たち」は電子書籍ストア「BookLive!」で無料試し読みも可能となっています。
漫画「毒親を持った子供たち」ネタバレ
作品の表題タイトルとなっているエピソード。
赤ちゃんポストと呼ばれる子供を国に預けられるシステムが確立した世の中といった設定。子供を捨てる親であるリナは男と遊びたいからといった理由で産まれたばかりの赤ちゃんをポストに投函していきます。
30年後…。
場面は一気に飛び、30年後へ。
リナは50歳を超えても独り身。自分の世話をしてくれるかも知れない子供をポストに投函した事を後悔。また国の政策に騙されたとイチャモンをつける老害に成り下がっていました。
役所に出向き、息子と会わせろ〜と暴論ぶるリナ。役所もすんなりと息子との面会を承諾します。
30年振りに捨てた息子と再開したリナ。立派に育ち、国営機関に勤める息子に懺悔をします。それを笑って許す息子でしたが自分の母を手招きした場所は「幸せを呼ぶ老人ポスト」と呼ばれる国の新しい政策の一つ。
赤ちゃんポストの真実は人間の思考を変え、30年経過した時に老害人間を円滑にこの世から排除するための政策だったのです。なんとも本当に実現したら恐ろしい政策…(笑)
私はママのオモチャなの?
人生何事も母親の判断に委ねてきた女子高生、リエといった少女がヒロイン。
リエは全ての選択肢に対して母親の判断に従ってきた少女。高校生になっても自分の進路は母の判断に従うのだ。とにかく母親の言いなりで玩具なリエ。
一度、顔もわからない夜間部の男性と机を利用した文通を開始して会うことになるが、母に拒絶されてしまう。
手の施しようがないほど自分で何も決める事ができない少女なのだ。
このエピソードの結末は衝撃的!
リエの母親は不整脈があり、突然、脳梗塞を起こす可能性あると言われていた。そしてリエの前で突如、倒れてしまうのだ。家には母とリエのみ。
そして母から主治医もしくは救急車に電話してと頼まれるリエ。
しかし、選択肢は母に決めてもらわないと正しい判断ができないリエ。
「どっち?どっちに電話すればいいの!?」
「ママが決めてくれないとわからないよ」
完全に娘の育て方を間違えた毒親。そのまま母親は白目を向いて動かなくなってしまう。
こんな緊急な状態でも母に判断を委ねるリエに申し訳ないが笑ってしまった(笑)もう色々とヤバ過ぎる読み切りだ!
暴走と御姫様とゴキブリ?!
4人の主婦と子供たちの物語。
4人の主婦は4人共「スズキ ケイコ」といった同姓同名であった。そして4人同時に子供を産む。それぞれに子供に名前をつけるのが1人のスズキケイコを除いて他はキラキラネーム。いわゆるDQNネームを子供につけるのだ。
それが作品タイトルになっているように子供の名前に暴走(ぼうそう)、御姫様(プリンス)、ゴキブリといった名前をつける。
少しまともなスズキケイコは子供に愛生(まなみ)と名付ける。
当然だがキラキラネームを付けられた子供達は成長していくと名前でイジメを受けるように。そして名は体を表わしていく。
暴走はヤンキーへ。
御姫様は整形美人へ。
ゴキブリは引きこもりへ。
愛生だけが順調で良い子へ育っていく。しかし、愛生が高校生の時に転機が訪れる。母親に妊娠したと告げる愛生。
愛に生きるといった意味合いで付けられた名前の通りに相手と結婚すると頑固な愛生。そして母親に相手を紹介するのだが…。
「私の彼…悪魔くんよ♡」
終始コメディチックな読み切り作品。こちらも盛大に笑わして貰いました☆彡
漫画「毒親を持った子供たち」感想
シリアスな内容なのにどこか笑いの要素が詰め込まれている本作。さすがに自分で物事の判断ができない少女、キラキラネームの子供たちの末路は悲惨ですがちょっと笑ってしまいました(笑)
ギャグ漫画として読むと違った面白さを引き出してくれる「毒親を持った子供たち」。以下から試し読みも可能なので興味が出た人は是非、チェックしてみてください☆彡
毒親を持った子供たち
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