育児しんどいマンガは著者である爽田するめ先生のコミックエッセイ。実話を元に作成された漫画になっています。育児のしんどさ、子を授かり親となった時の著者の心境など生々しい感じで物語が進んでいきます。
読む人にとって賛否両論を巻き起こす漫画であるが、この漫画に救われる人も少なからずいるはず。育児の辛さをオブラートに包むのではなくぶっちゃけて描いています。そして母親としての葛藤も。
共感できる人はとことん共感できるし、できない人はとことん共感できないといった二極に感想が分かれるであろう漫画。
子供が可愛いのに憎く感じてしまう。自分の子供に対する感情を上手にコントロールできない…なんて人に是非ともお勧めした漫画になっています。
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漫画「育児しんどいマンガ~もうママって呼ばないで~」ネタバレ
愛おしい赤ちゃんが産まれて…半年後…
著者自身が主人公のこの漫画。
ビックリするような痛みの陣痛の中、無事に赤ちゃんを出産。最初の半年は沐浴、おむつ替え、授乳タイムなど自分がお母さんになったことを満喫していた著者。しかし、半年経つ頃には寝ようと思えば夜泣き…そんな状態がエンドレスになっていた。
あまり布団で寝れない生活。
夫も育児に協力的。夫はすぐに子供を寝かしつけることに成功。そんな姿を見て自己嫌悪に陥る著者。
まったく休息の機会を与えてくれない育児生活に著者は心の中で「疲れちゃったなぁ〜」と感じるようになってきます。
1歳半検診後に心情に変化が…
疲れた生活ながらも子供と二人きりで外出したり、イヤイヤ期に差し掛かったりと苦労の耐えない日々。それでも言葉を発したり、立つことができたりなど、子供の成長を見て頑張る著者。
しかし、子供に対する心境の変化が1歳半検診の後に訪れます。
イヤイヤ期の子供はとにかく言うことを聞かない。痺れを切らした著者は心の中であらぬことを考えてしまいます。
「何もかもあんたのため、全部ガマンしてんじゃん」
ただならぬママの殺気。
子供の「ママ?」といった掛け声でふと我に帰ります。そして子供を抱きかかえながらも「子供を愛してないかもしれない」といった気持ちが芽生えてしまいます。
夫婦喧嘩にて実家に帰る著者
育児においてよくある喧嘩。
妻は夫に対して「自由でいいよね」「気軽に飲みに行けていいよね」的なことを言ってしまいます。これに対して夫も「俺だって仕事を頑張っている」「キミが子供を欲しがって産んだんだろ」的に言い返しをします。
この喧嘩がキッカケで著者は一時的に夫を距離を置くために実家へ帰ることに。
帰郷でわかる子供にイライラする原因や2人目の妊娠発覚
実家に帰ると体調の優れない著者。つわりもあり、まさかの二人目妊娠が後々に発覚していきます。そして子供に対する少し曲がった愛情は自分の母親に原因があることに気が付きます。
特殊な愛情で育てられた著者。
自分は昔から母親に支配されてきた。だから自分がされたように自分の子供を支配したいんだ…と気が付きます。それに気づいた著者は夫のいる自宅へ帰ることに。仲直りをします。途中、イライラが頂点に達して子供を突き飛ばしてしまうシーンなどもありますが、カウンセリングを受けて徐々に自分と向き合う形で気持ちが軽くなってくる著者。
最終的には『良い母親』ではなく『自分らしい母親』として接することを目標にしたことで子供へのイライラも軽減。以前よりも家族が笑っていられる生活になっていきます。
子供に対するイライラ、自己嫌悪感がある人に救いの漫画
育児・子育ては悩みが尽きないもの。そして多くの人が『良い母親』になろうとしますが、その想いが時として自分を壊してしまう原因にもなります。
この漫画では決して『良い母親』を目指すわけではなく、『自分らしい母親』を目指すことで気持ちが救われた著者自身の生々しい葛藤や心境が描かれている作品。特に育児中のママ、子供にイライラしてしまうママ、育児に対して自己嫌悪してしまうママほど、この漫画は心に突き刺さるモノがあると思います。
育児が辛い…投げ出したい…と思っている方は是非、この漫画を手にとって読んでみて下さい。この作品がキッカケで子供との付き合い方、自分にとっての母親像に変化が訪れてくるかもしれません。また育児中の妻の気持ちが知りたい男性の方も勉強になることが多々あるはずです。
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